理事長挨拶

理事長挨拶

理事長挨拶

 この度、一般社団法人日本薬局学会の理事長を拝命いたしました政田幹夫です。当法人は、薬局薬学の発展を図り、医療の質および国民の健康の向上に寄与することを目的として2004年に設立されました。以来、ファーマシーフォーラム(2004年~2007年)ならびに日本薬局学会総会(2007年~現在)を開催し、薬局薬学に関する教育・研究の推進、学術交流の場を提供してまいりました。

 この間、少子高齢化が一段と進み、総人口も減少に転じるなど社会構造に大きな変化が見られます。国民皆保険制度を維持し医療の質を低下させないため、地域包括ケアシステムの導入や、認定薬局(地域連携薬局、専門医療機関連携薬局)の普及ならびに薬剤使用期間中の患者フォローアップの義務化など、様々な整備が進められています。このように、薬局ならびに薬剤師を取り巻く環境は大きな変革の時を迎え、本法人も2024年3月14日に定款を改正し、5月15日に発足した新体制のもとさらなる飛躍を遂げるための活動を開始いたしました。

 薬剤師が、これらの社会的な変化に対応し、今まで以上に国民の健康の維持・増進に貢献するためには、最新の薬学教育モデル・コア・カリキュラムで示されている「薬剤師として求められる基本的な資質・能力」を生涯にわたって研鑽することが求められます。そこで、当学会では、会員の学術・研究・教育のスキルアップに貢献するため、従来からの「倫理委員会」と「編集委員会」に加え、新たに、薬局における研究・学術の在り方を検討する「研究企画・学術委員会」、薬剤師教育の在り方を検討する「教育検討委員会」、DXへの対応を検討する「DX検討委員会」、種々の研修等の在り方を検討する「研修委員会」、当学会の認定制度の在り方を検討する「認定制度委員会」、行政・他学会等との対応や連携ならびにホームページ等からの情報発信を行う「広報・渉外委員会」、財務を担う「財務委員会」、総務を担う「総務委員会」を組織いたしました。これら十の委員会が各々の機能を発揮し、日本薬局学会としての責務を果たすことで、より良い医療環境の創造を成し遂げる所存です。

 今後とも、本学会の活動や運営に対する皆様方の一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

日本薬局学会
理事長 政田 幹夫

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