ご挨拶
第9回日本薬局学会学術総会の開催にあたって
皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は、一般社団法人日本薬局学会及び一般社団法人日本保険薬局協会の活動に際しまして、格別のご高配を賜り厚く御礼を申し上げます。
さて、このたび第9回日本薬局学会学術総会を平成27年9月26日(土)から27日(日)の2日間、横浜みなとみらいのパシフィコ横浜にて開催する運びとなりました。当学術総会は全国の保険薬局の従事者による研究成果の発表・討論を行い、将来の薬局像を展望する大変重要な総会であります。
保険薬局を取り巻く環境は、医薬分業の進展に伴い確実に変化してきており、今まさに大きなターニングポイントを迎えています。これまでの門前から面への変化に対応する為の求められるニーズ、それを満たす機能を備えた薬局づくりをしていく必要があります。
これからの薬局は、処方せん調剤に偏ったいわゆる調剤専門薬局から脱却し、一般用医薬品の販売や在宅医療への取り組みをはじめ、地域の健康情報拠点として使命を果たす為の薬局機能の拡大と高度化が必要であります。
そこで今回のメインテーマを「薬局機能を高める みらいへの展望」と表現しました。
またサブテーマにおきましては、この変化する環境に対してそれを具現化していくのは薬局薬剤師自身であり、その取り組みがまさに国民から求められていることから「問われる私たちの進化と真価」としました。
本学術総会が、皆様の活発な発表と討論によって、次の時代へ向けての新しい薬局の形を力強く発信できる場となることを期待します。
最後に、本学術総会開催にあたり多くの医療関係者の皆様や市民の皆様に、その趣旨をご理解いただくとともに、日本薬局学会、日本保険薬局協会並びに本学術総会へのご支援・ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
第9回日本薬局学会学術総会 会長
大野利美知