会長挨拶

会長

 日本薬局学会の活動に日頃から、ご理解とご協力を賜りまして、誠にありがとうございます。当学会は、患者や薬局の従事者をはじめ医療従事者の立場に立った薬局の機能及びサービスに係わる調査研究・評価等を行うこと、ならびに同活動を通じて薬局機能及びサービスの向上と薬局薬剤師の育成、ひいては国民の医療の質及び、健康の向上に寄与することを目的とし、2007年に設立いたしました。以来、日本薬局学会学術総会は、多くの方々にご尽力いただき、年々、充実した学術大会に発展していることを実感しております。

 我が国はすでに超高齢社会に突入し、人生100年時代においても持続可能な医療環境の実現を目指して制度設計が行われております。このような中で、薬局には各地域で構築される地域包括ケアシステムの一翼を担い、その役割を果たしていくことが期待されております。

 しかしながら、その一方で、昨今の薬機法改正等の議論において、医薬分業のメリットを患者も他の職種も実感できていない、薬局の役割が見えない等の指摘がなされ、また、診療報酬等の改定においても、薬局業務の対物から対人への構造的転換や、調剤報酬の抜本的な見直しが進められているところであります。

 このような状況の中で、当学会は、地域包括ケアシステムの中で専門職種間の協働を促進すること等、薬局・薬剤師の役割の見直しや、業務改革に係わる調査及び研究を積極的に推進し、その成果が患者、国民の医療、健康に資するものか評価を行い、広く発信してまいります。また、これらの取り組みを通じて、医療人たる薬剤師の生涯教育を支えるとともに、個々の経験・知見を共有し、公共の知恵を創出することにより、国民の皆様からの信頼と満足が得られる薬局を実現することができるものと確信しております。

 保険薬局サービスは、患者や医療関係者はもとより、産官学の各方面の関係者のご協力とご支援を受けて、初めて、運営が成り立つものであります。日本薬局学会は、薬局薬剤師をはじめとした保険薬局の従事者のみならず、各方面の医療に携わる関係者の皆様にもご参加いただき、相互に高め合うことができる開かれた学術の場となることを目指しております。関係の皆様のご指導、ご鞭撻のほどを心よりお願い申し上げますとともに、会員の皆様のご協力をお願い申し上げます。

日本薬局学会
会長 首藤 正一
株式会社アインホールディングス